トヨタ自動車の豊田章男社長の2009年度の報酬は1億円未満だった。25日に公表した有価証券報告書で明らかになった。
同報告書によると、ストップオプションを含む報酬の総額が1億円を超えていたのは張富士夫代表取締役会長、渡辺捷昭同副会長、岡本一雄同副会長、北米部門の社長の稲葉良睍取締役の4人だった。
報酬額は張会長が1億3200万円、渡辺副会長が1億1400万円、岡本副会長が1億800万円、稲葉取締役が1億2400万円だった。トヨタは09年度の役員賞与をゼロにしており、4人の賞与もゼロだった。
トヨタは品質問題の発生を受け代表取締役の報酬の一部を自主返納しているため、1億円に達した役員が少なかったもようだ。