三菱重工業は15日、中国の大手発電会社の華能国際電力から熱電併給ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)の主要設備を受注したと発表した。
経済発展に伴って中国では電力需要が増大しており、華能国際電力の電力供給体制強化を支援する。
三菱重工のGTCCは、技術移転先である東方タービンを通して受注した。ガスタービン「M701F形」2基、蒸気タービンの中核部品などを2011年2~3月にかけて供給する予定。
今回のGTCCは、北京近郊に計画されている6案件のうち、最初に着手する高碑店プロジェクトで、夏場の電気出力は約92万kW、冬場が約83万kWに加え、熱併給量約66万kW相当となる。
一方、三菱重工と東方タービンの合弁会社である三菱重工東方燃気輪機(広州)が6年間のガスタービン長期メンテナンス契約も併せて受注した。契約では、三菱重工が高温部品を供給し、三菱重工東方燃気輪機(広州)が補修を担当、東方タービンが定期検査の指導員を派遣する。