東洋ゴム工業が10日に発表した2010年3月期の連結決算は、最終利益が29億5700万円と黒字に転換した。前年同期は107億円の赤字だった。
売上高は前年同期比12.4%減の2877億2600万円と大幅減収となった。国内新車用タイヤは順調だったが、国内市販用は汎用品が増加、減収となったほか、海外市販用も北米、欧州で落ち込んだ。
コスト削減などの効果や原材料価格が下落したため、営業利益は86億6400万円、経常利益は89億7900万円とぞれぞれ黒字に転換した。
今期の業績見通しは売上高が同4.3%増の3000億円、営業利益が同20.0%増の104億円、経常利益が同14.2%減の77億円、最終利益が同35.3%増の40億円となる見通し。