【新聞ウォッチ】好天のGW明け、市場は暗雲

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2010年のGWは10km以上の渋滞が408回と、「休日上限1000円」の影響で昨年並みの大混雑
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年5月7日付

●経済再生へ政策転換を、読売新聞社緊急提言(読売・1面)

●株今年最大361円安、1万0695円世界市場、下げ連鎖(読売・1面)

●300万台修理終了、米トヨタ(読売・8面)

●新車販売33%増、4月前年比(読売・8面)

●首相、15日沖縄再訪へ、普天間県内移設案を説明(朝日・1面)

●ギリシャ緊縮法案可決(朝日・1面)

●好天GWお出かけ増、鉄道・高速・国内便大混雑(朝日・33面)

●夏のボーナス2年ぶり増加(毎日・6面)

●「挑戦を」後任にエール、ダイハツ工業箕浦輝幸社長(毎日・7面)

●欧州車、中国南部で攻勢、仏プジョー、長安汽車と合弁生産合意、独VWも新工場、日系と競争激化(日経・7面)

●太陽電池事業、3社黒字(日経・9面)

●三洋電機、前期最終赤字487億円(日経・9面)

●リチウムイオン電池、出力2倍にメド、日本ケミコンなど電極材開発、電気自動車利用

ひとくちコメント

東京都心では4月29日から5月5日まで雨が降らず、好天に恵まれた今年のゴールデンウイーク(GW)。主要高速道路は、10km以上の渋滞が408回と昨年の402回を上回るなど、連休としては最後の「休日上限1000円」の影響で昨年並みの大混雑だったという。

鉄道はJR主要48線区の新幹線、特急、急行の乗客は6%増の約838万7000人で、3年ぶりに増加に転じたそうだ。航空も国内線が11.2%増となり、個人消費もレジャー、外食など総じて好調だったという。

きょうの各紙も「好天GWお出かけ増」(朝日)の見出しが目を引く。ところが、大型連休明けの世界の市場は好天どころか、あのリーマンショックの悪夢を彷彿させるような暗雲が立ち込めた。ギリシャなど欧州諸国の信用不安から6日の東京市場は一時前週末比374円安の今年最大の下落幅を記録。ニューヨーク株式市場も下げ幅は一時、前日比1000ドル近くまで下落するなど、取引時間中としての下げ幅は過去最大だったという。

円相場も大幅に上昇した。軽自動車を除く4月の新車販売台数が前年同月比33.5%増の22万2095台と9か月連続で前年実績を上回った。今夏のボーナスは2年ぶりに前年実績を上回るという調査結果も報じられているが、世界の市場は当面、不安定な動きが続くとの見方が強いようだ。

《福田俊之》

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