日本鉄鋼連盟が発表した2009年度(2009年4月 - 10年3月)の粗鋼生産量は、前年度比8.6%減の9644万8000tと2年連続でマイナスとなった。
粗鋼生産量は1998年度の9097万t以来の低水準だった。年度前半を中心に自動車向け、電機向けなどが不振だったため。
炉別生産では、転炉鋼が7574万9000t、同5.1%減、電炉鋼が2070万t、同19.5%減となり、粗鋼合計に占める電炉鋼比率は21.5%と前年度を2.9ポイント下回った。
鋼種別では普通鋼が7758万7000t、同6.8%減、特殊鋼が1886万1000t、同15.2%減だった。
銑鉄生産は同7.6%減の7256万2000tと2年連続で前年を下回った。熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は同8.6%減の8554万6000tで、2年連続で減少した。