昨年11月に埼玉県川越市内の国道254号で発生した人身事故について、埼玉県警は5日、同市内に在住する21歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。事故当時に警察へ通報せず、連絡先を交換したものの、被害者からの連絡を一切無視。このためひき逃げと判断した。
埼玉県警・川越署によると、被害者の24歳女性が自転車で横断歩道を渡っていたところ、対向車線から右折してきた乗用車と接触して転倒。足に打撲などの軽傷を負った。
クルマを運転していた男は「事故は軽微だから警察に通報しないで処理しよう」と女性に持ちかけ、女性に対して自分の連絡先を示して立ち去った。
後日になり、女性が治療費などの連絡を取ろうとしたが、示された番号に電話がつながらなかったことから、女性はこれを不審に思って警察に相談。警察は軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始し、川越市内に在住する21歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。
現場は川越市藤間(N35.52.52.7/E139.29.54.8)付近の国道254号で、片側1車線の直線区間。調べに対して男は「たいしたことないと思った」などと供述。事故に関与したことは大筋で認めているようだ。