シボレー シルバラードHD 新型…ディーゼルは105.7kgmのメガトルク

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  • シルバラードHD搭載の6.6リットルV型8気筒ターボディーゼル「デュラマックス」

GMは10日、2011年モデルのシボレー『シルバラードHD』のエンジンスペックを公表した。新開発6.6リットルV型8気筒ターボディーゼルは、最大出力397ps、最大トルク105.7kgmを誇る。

『シルバラード』は、シボレーブランドのフルサイズピックアップトラックで、GMの最量販車。2009年は米国で31万6544台を販売し、車名別販売ランキングでは、フォード『Fシリーズ』、トヨタ『カムリ』に次ぐ3位につけている。

シルバラードHDは、シリーズの頂点に立つモデル。HDとはヘビーデューティーの略で、ビジネスシーンなどハードな使用を想定して、パワフルなエンジンに耐久性の高いシャシーを組み合わせたのが特徴だ。

モデルチェンジを受けた2011年モデルは、2010年2月のシカゴモーターショーでデビューを飾ったが、GMは今回、兄弟車のGMC『シエラHD』の発表に合わせて、新ディーゼルのスペックを公表した。

いすゞから供給を受ける新6.6リットルV型8気筒ターボディーゼル「デュラマックス」は、最大出力397ps/3000rpm、最大トルクはクラストップの105.7kgm/1600rpmを獲得。旧デュラマックスよりも、32ps、14.5kgmもパワーアップし、最大牽引能力は9072kg、最大積載量は2873kgを実現する。

燃料は、B20バイオディーゼルに対応。B20バイオ燃料とは、80%の軽油に20%のバイオディーゼル燃料を混合したもので、CO2排出量を減らす効果がある。排出ガス中のNOxは、2010年モデル比で63%も削減した。また、GMによると、米国EPA(環境保護局)予想高速燃費は、7.99km/リットル程度になるという。

ガソリンエンジンは、6.0リットルV型8気筒。こちらは、最大出力360ps/5400rpm、最大トルク52.5kgm/4200rpmだ。トランスミッションは、ガソリン、ディーゼルともに6速ATを組み合わせる。

サスペンションやフレームなど、シャシーは新開発。ボディ剛性は約92%も引き上げられた。ブレーキは強化されており、ディーゼルには専用の排気ブレーキも装備。エクステンデッドキャブの後席ドアは170度の角度で開き、乗降性をアップ。「2500HD」と「3500HD」グレードには、パワードーム、新デザインのグリル、クロームバンパーを装備。アルミホイールは最大で20インチサイズが用意される。

2011年モデルのシルバラードHDは、今夏から全米で販売開始。GMCシエラHDとの2モデル体制で、ライバルのフォード『Fシリーズ・スーパーデューティー』に対抗する。GMは「新ディーゼルは、クラストップのパワフルさ」と、アピールしている。

《森脇稔》

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