【ジュネーブモーターショー10】アポロスポーツにパワーパッケージ…最大出力750ps!

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GUMPERT(グンペルト)アポロスポーツ パワーパッケージ
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ドイツのGUMPERT(グンペルト)社は2日、ジュネーブモーターショーにおいて、『アポロスポーツ』の「パワーパッケージ」を公開した。最大出力はプラス50psの750psに到達する。

GUMPERT社は元アウディのモータースポーツ部門統括責任者、ローランド・グンペルト氏が設立。同氏はアウディ在籍時代に、25回の国際選手権レース、4回のWRC(世界ラリー選手権)で栄冠に輝いたことで知られる。

同社は2004年、オリジナルスーパーカー、『アポロ』を発表。宇宙船をイメージしたという独特のフォルムが特徴だ。2009年3月のジュネーブモーターショーでは、『アポロスピード』に発展。フロント周辺やホイールアーチのデザイン変更により、空力性能とブレーキ冷却性能を引き上げると同時に、新デザインのテールランプや小型の角度調整式スポイラーを装着した。

カーボンファイバーとアルミのサンドイッチ構造ボディは、車重1200kg。ミッドシップに置かれるエンジンは、アウディ製の4.2リットルV型8気筒をベースに、ツインターボを装着したユニットで、最大出力700ps/6500rpm、最大トルク89.2kgm/4000rpmを発生する。6速シーケンシャルMTとの組み合わせで、アポロスピードは0 - 100km/h加速3秒以下、最高速360km/hという異次元の走行性能を見せつける。

GUMPERT社は2009年8月、アポロスピードに大型リアウイングなどのエアロパーツを追加した『アポロスポーツ』を開発。2009年8月13日、ニュルブルクリンク北コースでタイムアタックを行い、7分11秒57というラップタイムを記録した。

このタイムは、日産『GT-R』の7分26秒70はもちろん、GMのシボレー『コルベットZR-1』の7分26秒4、クライスラーのダッジ『バイパーSRT-10ACR』の7分22秒1を10秒以上短縮する記録。英国ラディカル社の『SR8LM』が、2009年に樹立した6分48秒には及ばないが、アポロスポーツのパフォーマンスは世界最高レベルにある。

2010年のジュネーブでは、アポロスポーツにパワーパッケージが登場。エンジンコンピューターと冷却系の変更により、最大出力は700psから750psへ、50psのパワーアップを達成した。6速シーケンシャルトランスミッションは、パドルシフト付きの「アポロTT40e」に進化し、0.04秒という瞬時のギアチェンジを可能にする。フロントのLEDデイタイムランニングライトと、リアのフラップもパワーパッケージの特徴だ。

パワーパッケージの設定を機に、初の右ハンドル仕様をラインナップ。同社は英国や香港などで、拡販を図る意向である。もちろん、ニュルブルクリンクのラップタイム更新も狙ってくるはずだ。

《森脇稔》

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