昨年11月、香川県高松市内で発生した乗用車の路外逸脱を原因とする4人死亡の交通事故について、香川県警は2日、このクルマを所有し、事故で死亡した19歳の少年が飲酒運転をしていたと判断。被疑者死亡のまま、この少年を書類送検した。
香川県警・高松北署によると、問題の事故は2009年11月5日未明に発生した。高松市新田町甲(N34.19.28.1/E134.6.27.9)付近の県道を100km/h超の速度で走行していたとみられる乗用車が路外に逸脱。道路右側にある店舗と住宅を兼ねた建物に突っ込んだ。
クルマは大破。乗っていた男性3人(18歳、19歳、21歳)と、18歳の女性が車外に投げ出され、いずれも全身強打で即死。クルマは建物の店舗部分をえぐり取ったが、この部分には人が当時おらず、奥の住居部分にいた人たちは無事だった。
警察では運転者の特定を進めていたが、クルマを所有する19歳の少年が運転していたと判断。4人は直前まで同市内の飲食店で酒を飲んでいたこともわかった。
少年の血液からも酒気帯び相当量のアルコール分を検出しており、警察は飲酒運転と速度超過を原因として事故が発生したと断定。この少年を被疑者死亡のまま、自動車運転過失致死と道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で2日までに書類送検。捜査を終了した。