新日鉄エンジニアリングは19日、同社が開発したアスベストの溶融無害化処理技術がシャフト炉式ガス化溶融炉特有の二重シール受入システムと高温溶融処理がアスベストの無害化に有効で、周辺環境にも影響を与えない安全な処理方式であることを実証したと発表した。
今回の実績に基づき、新日鉄グループの北九州エコエナジーは、2009年12月28日に、特別管理産業廃棄物の廃石綿や産業廃棄物である石綿含有産業廃棄物の処分業許可を取得した。
同社は、このシャフト炉式ガス化溶融炉を活用して、これまでも可燃ごみのほか焼却灰、リサイクル残渣、下水汚泥、フロン、埋立処分場の堀り起こしごみ、ASRなどの適正処理、リサイクルを行ってきた。
今回の北九州エコエナジーのアスベストに関する処分業許可取得を機に、シャフト炉式ガス化溶融炉の特長を生かし、処理困難物の処理に困っている顧客にリサイクルソリューションを提供するとともに、埋立処分場の極小化など廃棄物に関する社会ニーズに積極的に取り組んでいくとしている。