欧州日産は8日、2009年の新車販売の結果を公表した。総販売台数は34万7873台で、前年比は10.8%増と好調だった。
国別では、サンダーランド工場のある英国が前年比11%増の8万4441台を達成。スクラップインセンティブが需要を押し上げ、好調なセールスを記録した。同様に、ドイツでも32%増の6万4092台と日産車が支持された。
また、イタリアでは前年比7.5%増の5万9374台、フランスでは3.7%増の4万8180台と人気。ベルギー/ルクセンブルクでも5.1%増の1万5611台、ポーランドでも20.6%増の1万2306台と良好な結果を残した。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が20万2823台を販売。前年比は7.4%減と勢いは衰えたが、依然として欧州における日産の最量販車に君臨している。
これに続くのが『マイクラ』(日本名:『マーチ』)で、前年比0.2%増の8万3309台と、モデル末期にもかかわらず健闘を見せた。スズキからOEM供給される『ピクソ』も2万4411台を売り上げている。
欧州日産のBernard Loire副社長は、「2010年は多くの国でスクラップインセンティブが打ち切られるため、楽観視はできない」と気を引き締めている。