ロータスは10日、新エンジン『OMNIVORE』を発表した。直噴499.6ccの1シリンダー・2ストロークエンジンで、燃料はガソリンとエタノール系燃料に対応。独自技術により、高い燃費と優れた排出ガス性能をマークする。
ロータスは2008年、OMNIVOREプロジェクトをスタート。同年2月にジャガーと共同開発したプロトタイプを披露した。今回発表したのは、その進化形である。
OMNIVOREエンジンは、ボア86mm×ストローク86mmの直噴499.6ccの1シリンダー・2ストローク。燃料はガソリン、エタノール/メタノール、ガソリン燃料混合の3種類に対応する。
このエンジンの特徴が、使用する燃料に応じて、圧縮比を10対1から40対1の範囲で変えられる点。ロータスによると、燃料に合わせて最適な燃焼効率を実現することで、他社の最新直噴エンジンよりも、燃費は約10%向上。さらに、4ストロークエンジン比で、排出ガス中のNOx削減にも成功しているという。また、ブロックとシリンダーヘッドを一体成型することで、軽量化も実現した。
ロータスはこのエンジンをテスト車両に搭載して、実用性を確認する計画。9月のフランクフルトモーターショーで披露した「レンジエクステンダー」は、ジャガーのハイブリッド車に採用される見込みだが、このOMNIVOREは、どのメーカーに採用されるだろうか。