BMW『5シリーズグランツーリスモ』をサイドから見ると、ロングノーズ、ロングホイールベース、後方寄りに配置されたキャビンで構成されている。
BMWマーケティング・デビジョン、プロダクト・マネジメント、田島崇さんはその特徴について、「直立したキドニーグリルがボンネットをさらに長く見せています。そして、ルーフラインは、後方に向かうに従って徐々に低くなりながらリアスポイラーに溶け込んで、クーペ特有の外観を与えています」と説明する。
「伸びやかに下降するルーフラインを、BMW特有のホフマイスター・キンク(Cピラーとサイドウィンドウの境界線にあるデザインアイコンで、フロントに向かって折り返している部分)によりきりりと引き締めています」
「そしてボディサイドの、BMW特有のキャラクターラインは、ヘッドライトの外側から始まって、わずかに上昇しながらボディ側面を一直線に貫き、そのままリアコンビの方へ溶け込んでいます。これが、エレガントさの中に、今にも走りだしそうな躍動感を表しているのです」
それらに加え、BMW4ドアでは初の試みとしてフレームレス・ウィンドウを全てのドアに採用した。「エレガントで伸びやかなシルエットを引き立てているのです」。