タイヤメーカーのピレリは、今回で37作目となる「2010年版 ピレリカレンダー」を発表した。2009年はボツワナが舞台となったが今回はブラジル。「ピュアなエロスへの回帰」をテーマに撮影された今作は、例年にも増して過激だ。
ピレリでは「コミュニケーションはクリエーション」としてピレリカレンダーを同社のコミュニケーションシンボルと位置づけ、1964年より40年以上もの間製作を続けている。自然美と女性の美しさの融合をテーマに、様々なアートディレクターや写真家がそれぞれの美のコンセプトを提供し続けてきた。
2010年版は気鋭のアメリカ人写真家テリー・リチャードソンがブラジルを舞台に撮影、「ピュアなエロスへの回帰」をテーマに11人の女性を30枚の写真で表現した。ピレリカレンダーの原点に敬意を表し余計な機材などは使わなかったというリチャードソン氏は「テクニックを使わないのが僕のテクニックだよ。レンズは僕の目だ。そして、精神力や真実の一瞬を捉える能力、アングル、色使い、ライト、風景が僕のフォトグラフィックアートの本質的な要素だよ」と語り、女性の真実の美しさを追求した。
例年にも増して露出度が高くセクシーな写真が収められている2010年版だが、残念ながら非売品。現在のところ日本での一般公開予定もないという。