JFEスチールは30日、豪州のガスパイプライン運営会社のエピック・エナジー社が手がける「サウスウエスト・クイーンズランド・パイプライン・ステージ3・エクスパンジョン・プロジェクト」でラインパイプ用「API5L X70」グレード電縫鋼管約4万2000トンを受注したと発表した。
同パイプラインは、ガス生産地であるクイーンズランド州のワルンビアからサウスオーストラリア州ムーンバを結ぶ約935kmに及ぶ豪州有数の主要ガスパイプラインで、ムーンバから他のパイプラインを経由し、シドニー・メルボルン・アデレードという豪州南東部に位置する大都市にガスを供給している。
都市部での増大するガス需要に応えるため、今回複線化プロジェクトが決まり、同プロジェクトに必要なラインパイプ約9万tの内、JFEに約4万2000t発注されることになった。
今回受注した電縫鋼管は、知多製造所の溶接管工場で生産する。
同社は今後、より厳しい自然環境下での開発が見込まれている石油・天然ガス開発に対応した高付加価値鋼管を開発・供給していくとしている。