新型ホンダ『ステップワゴン』のコックピット周りについて、本田技術研究所四輪開発センターデザイン開発室第1ブロック1スタジオ主任研究員、秋丸立也さんは、「ぱっと見て使いやすそうだなと思ってもらうことと、運転しやすいこと。その2つをどうやって両立させようか意識しました」と話す。
運転のしやすさでは「まずはメーターを大きく見せました」という。そして、「エアコンのスイッチと表示は、配置が同じなのです。つまり、手元にあるスイッチと同じ配置で、情報がディスプレイ(ナビの上)に表示される。見せるものは遠くに置いて読みやすく、操作するものは手前に置こう、と」。これは運転のしやすさとともに使いやすさにもつながっている。
「表示系と操作系を上下2つに分け、それらを若干ずらすことにより収納スペースを確保しました。造形と機能を一致させるのに苦心、工夫しました」
「メーターのセンターに点灯するイーコンの表示。通常は白ですが、燃費がいいと徐々にグリーンに変わっていきます。先代はECOという文字がついたり消えたりするだけなので、スイッチのように感じてしまいました。そうではなく、じわぁっと変わることで現実感を出しました」