英国のKEATING社は6日、ロンドンで開幕した「MPHショー」において、新型スーパーカー『TKR』を発表した。7.0リットルV8ツインスーパーチャージャー(1800ps)搭載し、最高速418.59km/hという世界最速のパフォーマンスを発揮する。
英国マンチェスターに本拠を置くKEATING社は、オリジナルスーパーカーを製造する小さなメーカー。2008年4月、『SKR』でスーパーカー市場に参入した。
最新のTKRには、エンジンの違いによって複数のスペックが存在するが、その頂点に立つのがGMのシボレー『コルベット』用の「LS7型」7.0リットルV8に、2基のスーパーチャージャーを組み合わせた仕様だ。ミッドシップに置かれるV8は、最大出力1800psという驚異的なパワーを絞り出す。
エアロダイナミクスを徹底追求したボディは、全長4313×全幅1867×全高1149mm、ホイールベース2257mm。フルカーボン製の車体は、わずか995kgという軽さだ。
現在のギネスブックの世界最速記録は、米国シェルビースーパーカーズの『アルティメットエアロTT』が保持。GM製の6.3リットルV8にツインターボを組み合わせ、最大出力1183ps、最大トルク151.3kgmを引き出す。
このアルティメットエアロTTが2007年9月、411.76km/hという記録を達成。あのブガッティ『ヴェイロン』の406.75km/hを上回る世界最速車として、ギネスブックに認定された。
KEATING社はこの記録を破るべく2009年10月、米国カリフォルニア州のソルトレイクフラットにTKRを持ち込み、最高速チャレンジを実施。その結果、418.59km/hというアルティメットエアロTTの持つ世界最速記録を6.83km/h更新した。
ただし、これは規定の測定条件を満たしておらず認定記録ではない。KEATING社は再度、ソルトレイクフラットにTKRを持ち込んで最高速チャレンジを行い、その結果をギネスブックに申請する方針。418.59km/hを再び叩き出せれば、その実力は本物ということになる。