お盆Uターンラッシュでの7人死傷事故、禁固の実刑に

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今年8月、群馬県高崎市内の上信越自動車道で、Uターンラッシュ渋滞で生じた車列にトラックを追突させ、7人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた61歳の男に対する判決公判が6日、前橋地裁で開かれた。裁判所は禁固の実刑を命じた。

問題の事故は今年8月17日未明に発生している。高崎市吉井町付近の上信越自動車道上り線で、お盆のUターンラッシュで生じた渋滞の車列に対し、後ろから進行してきた普通トラックが減速しないまま追突。車列最後部で停止していたワゴン車が押し出され、前方に停車していた別のトラックとの間でサンドイッチ状態となって大破した。

この事故でワゴン車に乗車していた家族6人のうち2人が死亡、4人が重傷を負った。トラックを運転していた男(被告)も重傷を負ったが、退院後に自動車運転過失致死傷容疑で逮捕。検察は同罪で起訴していた。

6日に開かれた判決公判で、前橋地裁の青木裕史裁判官は「被告は助手席に置いた荷物が気になり、事故直前には前方不注視の状態で走行した」と指摘した。その上で裁判官は「高速道路で前方を注視しないという被告の行為は危険で、その過失も大きい」、「事故の結果は極めて重大で取り返しのつかないものとなった。被害者や遺族の苦しみ、悲しみは察するに余りある」として、禁固3年の求刑に対し、同2年6か月の実刑を言い渡している。

《石田真一》

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