スバルオブアメリカは、3日にラスベガスで開幕したSEMAショーで、『レガシィワゴン』のカスタムカー、『GTk』を初公開した。サーキット走行に対応するとともに、カートマシンの積載も可能にする。
米国でのレガシィは、セダン(日本名:『B4』)とアウトバック(日本名:『レガシィアウトバック』)の2シリーズ。GTkは本来、米国では販売されない日本向けのレガシィ『ツーリングワゴン』をベース車両に選択した。コンセプトは「サーキット走行のためのレガシィ」である。
2.5リットル水平対向4ターボエンジンは、排気系とコンピューターをチューニング。最大出力はプラス35psの300ps、最大トルクはプラス12.7kgmの48.4kgmを獲得する。トランスミッションは6速MTで、ショートストロークシフトが採用された。
足回りは、ビルシュタイン製ダンパーとSTI製スプリングで強化。ブレーキはブレンボ製で、ローター径は355mm、キャリパーは前6ピストン、後ろ4ピストンだ。タイヤはBFグッドリッチ製の245/50R19サイズを装着する。
外観はレッドとブラックを組み合わせた塗装を施し、フロント専用エアダムとリアディフューザーを追加。室内はレザーとスウェード、カーボンを多用した空間で、前席はレカロ製バケットシートが奢られた。
車名のGTkのkとは「カート」を意味するが、荷室には重量70kgクラスのカートマシンを固定できるように設計。床はラバーフロアとした。
サーキット走行に対応するとともに、カートのトランスポーターとしても使える。GTkはレガシィのポテンシャルを最大限に引き出したカスタムカーといえそうだ。
SEMAとはスペシャル・エクイップメント・マニュファクチャラー・アソシエーションの略で、米国のアフターパーツメーカーの統括組織。毎年開催されるSEMAショーは、日本のオートサロン、ドイツのエッセンショーと並んで、世界3大チューニングカーショーに位置づけられる。