【フランクフルトモーターショー09】プジョーのSUV、4007…新トランスミッション採用

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プジョーは10日、『4007』の2010年モデルを15日に開幕するフランクフルトモーターショーで披露することを明らかにした。兄弟車のシトロエン『Cクロッサー』と同じく、新しいトランスミッションを採用して、環境性能を引き上げている。

三菱とPSAプジョー・シトロエンは2005年7月、商品供給契約を締結。三菱は2007年9月、SUV『アウトランダー』のOEM供給をPSAに対して開始した。アウトランダーをベースに専用フロントマスクに変更するなどしたモデルを、プジョーは4007、シトロエンはCクロッサーとして、欧州で販売。生産は三菱自動車の愛知県名古屋製作所で行っている。

プジョー4007の2010年モデルは、新トランスミッションの6速「DCS」(デュアルクラッチシステム)を、ディーゼルの「2.2HDi FAP156」グレードに搭載。DCSは三菱の「ツインクラッチ-SST」と同じ6速2ペダルMTで、パドルシフトが付く。

DCSが装備された2.2HDi FAP156グレードは、環境性能がアップ。PSAとフォードが共同開発した2.2リットル直4ターボディーゼルは、最大出力156ps/4000rpm、最大トルク38.7kgm/2000rpmを発生。欧州複合モード燃費13.7km/リットル、CO2排出量192g/kmとSUVとして優秀な数値をマークする。排出ガス性能はユーロ5基準を満たす。

2010年モデルでは、全車がインテリアを化粧直し。ダッシュボードのデザインを変更するとともに、ダイヤルスイッチやベンチレーションには、クロームメッキを使用した。中央のマルチファンクションディスプレイは、さらに機能性を高めている。

新しい4007は、欧州でオーダー受付を開始しており、英国での価格は2万3345ポンド(約356万円)から。プジョーブランドのピュアSUVに乗りたい顧客にとっては、4007が唯一の選択肢となる。

《森脇稔》

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