クラレは3日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」、「ハイブラー」、「TUポリマー」について値上げすると発表した。
原油・ナフサの価格は世界的な景気後退を反映し急激に下落したが、その後一部アジア地域での石化需要の好転と投機による影響から反転し、ここにきて一段とその騰勢を強めている。同社のエラストマー製品の主要原料であるブタジエンモノマー、イソプレンモノマー、スチレンモノマーなどの基礎原料の価格も1 - 3月期を底に急激な上昇を続けている。
同社では、こうした原燃料価格の上昇に伴う製造コストの上昇は自助努力だけでは吸収し得ないもので、安定供給の維持のために、価格改定を実施するとしている。
日本国内向けは8月1日出荷分から1kg当たり30円値上げする。