車離れの原因はゆとり教育にあった!!

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週刊『ダイヤモンド』6月20日号(ダイヤモンド社)が、「自動車100年目の大転換」と銘打って、46ページの大特集を組んでいる。GMの破綻を振り出しに、自動車産業が転換期にあることをリポートする。まっとうに総括しながらも、いろいろ興味深い指摘、着目がある。

まずビッグスリーに対し大型車ばかり作っていたのがいけないという批判があるが、「構造的に大型車に頼らざるを得ない状態にあった」とする。ハイブリッドカーの『プリウス』の受注が好調なトヨタも、それゆえに「ディーラーの収益は厳しくなる」という。

また買い替え補助の“エコ贔屓”も指摘する。例として「一三五〇キログラムのゴルフ」と「二トンもある国産ミニバン」を比較した。

そして昨今の若者の車離れの原因は「九二年の教科書から大改訂が行われたからだ」と指摘する。さらに道具として進化を極めていく自動車は、“ガラパゴス化”だそうだ。

囲みの「社長のクルマ観」では各社トップに、アンケートに答えてもらっている。メーカー首脳に車好きがいないことが、車がつまらなくなった原因だとはよく聞かれるが、そうとも思えなくなってくるし、また好き嫌いと業績は必ずしも正の相関関係にはないようだ。

気になる見出し---

Part 1 自動車産業の試練●GM、クライスラー破綻! 凍てつく米国市場の暗路●トップが語る次の一手●危うい日本の自助努力重視●下請け・ディーラーに迫る危機●Interview 早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 野口悠紀雄●いまだ課題が残る「エコの定義」

Part 2 クルマの課題と未来●自動車を悪者にした社会科教育●ITSが指し示す「見えない道筋」●急速に広がるカーシェアリング●景気対策で暴走する道路行政

Part 3 楽しくなけりゃクルマじゃない●気になる! 社長のクルマ観

《高木啓》

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