日鍛バルブは、世界で初めて開発に成功した「NT-VCP」(電磁式連続カム位相可変機構)の生産設備などの減損損失を計上すると発表した。
NT-VCPは2001年から量産化を開始したが、当初の予定から若干遅れたものの、2009年3月期から黒字化し、事業拡大がはかれる見込みだった。しかし、昨年秋のリーマンショック以降の景気後退局面を受けて、今後の収益目標の達成が困難となり、NT-VCPの生産設備の減損損失6億1300万円を計上する。
このため、前期の最終損益は1億円の黒字を予想していたが2億5500万円の赤字となる見通し。
NT-VCP事業は、中長期的に成長が見込める分野で、品質、技術面での競争力を強化して市場開拓に努めるとともに、採算性の改善を推進し、早期黒字化を目指すとしている。