NECエレクトロニクスが11日に発表した2009年3月期の連結決算は、半導体不況の影響で営業損益は684億円の赤字となった。
売上高は前年同期比20.5%減の5465億円と大幅減収となった。昨年夏以降、顧客である電子・電気機器業界や自動車業界が受けた急激な需要の減少に伴う在庫調整、発注抑制の影響を受け、海外では経営破綻する大手半導体企業が現れるなど、2001年のITバブル崩壊時の半導体不況を上回る厳しい状況となった。
売上げ不振で収益も悪化、税引前当期損益は893億円の赤字、最終赤字が826億円だった。
今期の業績見通しは売上高は同12.2%減の4800億円と大幅減収となる見通しだが、900億円の固定費削減を実行、営業利益は収支とんとんとを見込む。税引前損益は75億円の赤字を予想。