【ARTAモータースポーツ発表会】突然の引退宣言?!

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27日に開催された、AUTOBACS RACING TEAM AGURI=ARTAの2009年体制発表会において、SUPER GTで同チームのGT300マシン「ARTA Garaiya」を走らせるベテランコンビに、引退騒動(?)が勃発した。

GT300最多勝コンビで、長くARTAの看板を背負っている新田守男&高木真一。昨年は、わずか1ポイント差に泣いてタイトルを獲得できなかった。オートバックス独自マシンの『ガライヤ』にとって悲願となるチャンピオン獲得について、控え室でオートバックスの湧田節夫・代表取締役 社長執行役員と「今年は絶対に!」という話をしたところ、ステージに立った湧田氏が「獲れなかった場合は引退するそうで」と、尾ヒレを付けて(?)暴露してしまったのだ。

さらには高木が、「新田さんは引退するらしいので、絶対タイトルを」と悪ノリ。もちろんそんなことはなく、「まだ引退しません!」と新田は力強く、懸命に否定した。

「昨年は、『ちょっと』じゃなくて、『かなり』悔しかった」。ライバルに、メーカーによる順位調整と疑われるような動きがあった末の惜敗だけに、「僕たちの(悔しい)想いが、今年のルール変更につながったようなので」と、新田は順位調整を厳しく禁じた新ルールにも言及しつつ、今年への決意の強さを高木ともども滲ませていた。

GT500の「ARTA NSX」は昨年から継続のラルフ・ファーマン&伊沢拓也。07年王者であるファーマンが、「今年の新マシン規定は、そんなに大きな影響をもたらさないと思う。チャンピオン奪還のチャンスは充分にある」と力を込めれば、2年目の伊沢は「去年と同じ体制で、カーナンバーだけが1から8に変わりました。まずは優勝、そしてチャンピオンになって来年は再び1番をつけたいと思います」と、こちらもチャンプ狙いを公言した。

なお、オートバックスはスーパーGTのシリーズ冠スポンサーを今季も継続する。

また、ステージにはARTAのサポートドライバーである井出有治(GT500)らが登壇。なかでも注目は、GT500とフォーミュラ・ニッポンに参戦する塚越広大だ。昨年はユーロF3に参戦していた期待のARTA若手ドライバー塚越はホンダの育成選手でもあり、本来なら(ホンダF1が顕在なら)今季はGP2シリーズに参戦していたはず。残念ながら欧州での進路は頓挫してしまったが、夢のF1に向けて国内最高峰から仕切り直しだ。

なお井出、塚越以外のARTAサポートドライバーは下記の6人(カッコ内は今季の主な参戦カテゴリー)。
金石年弘(GT500)
田中哲也(GT300)
峰尾恭輔(スーパー耐久ST2クラス)
松浦孝亮(未定)
野尻智紀(FCJ)
佐々木大樹(FCJ)
※FCJ=フォーミュラチャレンジ・ジャパン

ワンメイクカテゴリーやカート参戦選手らもステージ上で紹介を受け、新シーズンへの期待と自信、そして、今やレース界の名門ブランドともなった「ARTA」を背負う誇りに満ちた姿を来場者に披露していた。

《遠藤俊幸》

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