三菱重工、米国の原発に 世界最大規模の蒸気発生器を納入

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三菱重工、米国の原発に 世界最大規模の蒸気発生器を納入
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三菱重工業は24日、米国の電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)社のサンオノフレ原子力発電所に、取替用の蒸気発生器(SG)2基を納入したと発表した。

納入したSGは胴部の外径が最大約7m、重量は約580t、伝熱管本数は約1万本で、国内向けの標準機種と比較してサイズ・重量で1.5倍以上、伝熱管本数で約3倍と世界最大級だ。2009年秋の定期検査時に2号機への据付工事を実施する。
 
サンオノフレ原子力発電所は、SCEが所有し、ロサンゼルスの南東約100kmに位置する。納入したSGは、国際入札を経て三菱重工が2004年9月にSCEから受注、神戸造船所で製作したもの。1983年から運転している出力110万kW級の加圧水型軽水炉(PWR)に据え付けられる。
 
SGはPWRプラントの中核的な機器で、原子炉で発生させた熱を1次冷却系から2次冷却系に伝え、タービン駆動用の蒸気を発生させる重要な役割を持つ。
 
三菱重工は北米・欧州向けを中心に、累計28基の取替用SGを受注しており、技術・品質は海外でも高く評価されている。さらに国内での新設および取り替えの実績も含めたSGの受注累計は現在までに122基に達する。
 
同社は今後も、PWRプラントの基本計画から設計・製作・検査・据付・試運転、アフターサービスまでを担う総合原子力プラントメーカーとして、これまで培ってきた技術力や実績を活かし、原子力機器の輸出商談に積極的に取り組んでいく方針。

《レスポンス編集部》

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