関東・関西などの日系ブラジル人の労働者たち約350人は18日、東京の新橋駅から東京駅にかけて約2.5kmをデモ行進し、外国人労働者に対しての法整備や財政的支援などを訴えた。
デモ行進は、日系ブラジル人らによるNPO法人内の「SOS コミュニティ」が全国に呼びかけたもの。埼玉、群馬、愛知、大阪などに住むブラジル人労働者たちが「自立に向けて雇用と教育のチャンスを」と書かれた横断幕を掲げた集団を先頭に、32万人いるといわれる在日ブラジル人の思いを訴えようとする“緑の行列”が約500mに渡ってつくられた。
デモ参加者のなかには、自動車業界で働く、もしくは働いていた人たちも多くいた。ホンダ車の部品を製造する会社に勤めているという50代の参加女性は、「昨年から急激に厳しくなった。自分はまだ仕事が続いているが、いつクビになるかわからず、とても不安だ」と話す。