伊藤忠、ギリシャの太陽光発電システムインテグレーター会社に資本参加

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伊藤忠商事は、欧州現地法人であるITOCHUヨーロッパと共同で、ギリシャの太陽光発電システムインテグレーターであるエノリア・ソーラーシステム社が発行する第三者割当増資を引き受け、約40%出資することで合意した。

ギリシャは、スペイン・イタリアと並び欧州域内では年間日照量が多く、太陽光発電に適している。クリーンエネルギーの導入を国策として掲げており、ドイツを初めとして欧州各国が順次導入している太陽光発電に対する補助金制度が2006年に法整備されている。

ギリシャの太陽光発電システムの市場規模は2007年時点では年間数MW程度だったが、補助金制度により今後5年間で約700MWと飛躍的な市場の拡大が予想されている。同社としては現地の電力事情に通じたパートナーとの共同での市場参入が適当と判断し、今回の増資引き受けを決定した。
 
伊藤忠は、風力発電、太陽熱発電を含むクリーンエネルギーの専門会社であるエノリア・エナジー社の子会社であるエノリア・ソーラー社と、急成長が期待されるギリシャ、キプロスでの太陽光発電市場で、エノリア・ソーラー社が保有する販売ネットワークと、伊藤忠が保有する太陽電池を中心とした発電システムの調達力を組み合わせることで、太陽光発電システム事業の拡大を図る。
 
伊藤忠は今後、欧州を中心に大規模発電(ソーラーパーク)事業への進出も推進していく方針で、2010年の太陽光分野での年商目標1000億円達成を目指す。

《レスポンス編集部》

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