三井造船は、玉野事業所で建造中だったリベリア国のクリオ・マリン社向け8万1000重量t型ばら積み貨物運搬船『メディ・サレルノ』が完成し、同事業所で引き渡したと発表した。
三井造船は、7万5000重量t型パナマックスバルカーを2002年まで建造していたが、今回の船は従来船と同じ全長225mを保持し、載貨重量を8万1000tとした新船型第2番船となる。
貨物艙容積は9万6000立方m。優れた抵抗推進性能をもつ船型と、省エネ装置のMIPB-Wingによって、燃料消費量の低減を図っている。
航海速力を、従来船より速い15ノットとし、柔軟な運航計画が可能で、主機関には、コンパクト・高出力でIMO排ガス環境基準を満たした三井-MAN B&W「6S60MC-C」型エンジンを搭載し、最適出力で運航可能となるようディレーティングし低燃費化を図った。
海洋環境保護のため、航海中のバラスト水交換が可能で、発電機関もIMO環境基準を満たしている。