ボッシュは17日、シャシーシステムブレーキ事業の新拠点となる埼玉県滑川町のむさし工場を公開した。
むさし工場の主力品目は、「バキュームブースター」と「マスターシリンダー」でそれぞれ月産40万台。国内のほとんどの自動車メーカーと取引がありマスターシリンダーの生産では、多品種少量生産が可能な組み立てラインを特徴としている。
日本におけるボッシュの乗用車用ブレーキ事業は、1999年10月に、ボッシュ、自動車機器、ナブコ(現:ナブテスコ)、日本エービーエス、ゼクセルが、乗用車用ブレーキ事業を統合し、ボッシュ ブレーキ システムを設立したことに由来する。
従来、日本国内4か所に分散していた、乗用車ブレーキ関連部品の生産拠点と設計開発、購買など、全間接部門機能を今回、むさし工場へ集約させた。統合により、物流コストなど経費の3割削減を目指している。