トラック強盗の男に無期懲役判決

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2007年5月、茨城県つくば市内の電気工事会社からトラックを盗もうとした際、これを阻止しようとした社員の男性をはねて死亡させたとして、強盗致死などの罪に問われた46歳の男に対する判決公判が10月27日、水戸地裁で開かれた。裁判所は無期懲役を言い渡している。

問題の事件は2007年5月20日未明に発生した。つくば市西高野付近にある電気工事会社の敷地内にある駐車場に何者かが進入。駐車していた普通トラックを盗み出そうとしたが、27歳の男性社員がこれに気づいた。

男性はトラックを阻止しようと前方に立ちはだかったが、トラックはそのまま男性をはね、仲間が運転していたとみられる乗用車と共に逃走。男性は近くの病院に収容されたが、全身強打が原因で間もなく死亡した。

警察では強盗致死事件として捜査を開始したが、別の窃盗罪で逮捕・起訴されている45歳(当時)の男と特徴が似通っていることが判明。この男を追及したところ、容疑への関与を認めたため、強盗致死容疑でも逮捕。検察は後に強盗致死などの罪で起訴している。

10月27日に行われた判決公判で、水戸地裁の鈴島晋一裁判長は「被告は覚せい剤の購入代金を得るため、盗難を繰り返した」と指摘した。その上で裁判長は「利己的な動機による犯行で、その結果も重大だ」として、求刑通り無期懲役の判決を言い渡している。

《石田真一》

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