フォードの名車、2015年はこんなカタチ!?

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フォードは10月21日、「モデルTコンテスト」の結果を発表した。コンテストには世界5大学が参加し、2015年の『モデルT』(通称T型フォード)のデザインを競作。その結果、ドイツのアーヘン大学の作品が優勝した。

今から4か月前、デザインコンペ開催にあたって、フォードが学生に出した条件は、「価格は7000ドル(約71万円)以内で、軽量シンプルで使いやすく、最低2名が乗れ、1回の給油もしくは充電で200km程度走れる車」だった。要するに、100年前の1908年に誕生し、アメリカにモータリゼーションを巻き起こしたモデルTのコンセプトに忠実なモデルを、という指示である。

アーヘン大学の8名の学生は、ガソリンエンジンを搭載し、6750ドル(約68万円)で市販する小型ピックアップトラックを提案。室内は中央に運転席、その後方左右にパッセンジャーシートを備えた3名乗りだ。アーヘン大学は「左右両ハンドルを作り分ける必要がなくコストダウンできる」とその理由を説明している。環境性能も優秀で、CO2排出量は100g/kmに抑えた。

フォードのキネティックデザインを取り入れて設計されたボディは軽量なフレーム構造として、800kgの車重を実現。荷台は小さいが実用性は高そうだ。また、エンジンの代わりにモーターを載せることも可能。ただしこの場合、「車両価格は2倍に上昇する」とアーヘン大学は試算している。

アーヘン大学は優勝トロフィーとともに、2万5000ドル(約250万円)の奨学金を獲得。アーヘン大学のステファン教授は「ヨーロッパから参加した唯一の大学として、優勝は大変な栄誉」とコメントした。2015年にフォードがモデルTを復刻させるかどうかは不明だが、モデルTを開発した天国のヘンリー・フォード氏は、この新生モデルTをどう見ているだろうか。

《森脇稔》

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