セイコーインスツルは7日、電子デバイスの国内主力製造拠点の仙台事業所内に新工場を建設すると発表した。
仙台事業所の主力製品である二次電池・キャパシタは、携帯電話、デジタルスチルカメラのバックアップ用電源として国内外の大手メーカーに広く採用されており、中国、インドに代表される新興国の経済成長に伴い、需要が急速に拡大している。
仙台事業所ではこれまで、生産設備の能力増強を順次進めてきたが、二次電池・キャパシタの需要拡大が今後も見込まれることや、液体レンズ、チップキャパシタなどの新製品の立ち上げに対応する生産スペースを確保するため、新工場を建設する。
工場は、地震による建物の揺れを抑える免震構造を採用、従業員、製造設備などへの被害を抑制することで、操業停止リスクの軽減を図る。
新工場は、2008年10月中旬から着工し、2009年5月に稼動を開始する予定。これにより、生産能力は、約20%程度増強する見込み。