兵庫県警は18日、走行中の自転車に自転車を追突させ、相手から治療費名目の現金を騙し取ったとして、18歳と19歳の少年を詐欺容疑で逮捕した。昨年6月に同様事件が4件発生しており、警察ではこのすべてに2人が関与したとみている。
兵庫県警・東灘署によると、逮捕された2少年は2007年6月1日夜、兵庫県尼崎市内の市道を自転車で走行していた79歳の男性に対し、自らが乗る自転車を故意に追突。転倒と負傷を装い、「ケガをした」などと因縁をつけ、治療費の名目で現金7万円を騙し取った疑いがもたれている。
同市内では6月1日から27日までの間、この事件を含めて4件の類似事案が発生。いずれも治療費名目で合計約5万円が騙し取られていた。2人は別の詐欺事件で逮捕されていたが、この捜査の過程で19歳少年が事件への関与を認めていた。
警察では4件すべてに2人が関係していたとみて、余罪についても厳しく追及している。しかし、共犯とされる18歳少年は「知らない」として容疑を否認しているという。