首都高防災施設点検…山手トンネル内にどしゃぶりの大雨!?

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首都高速道路は12日、昨2007年12月に開通した中央環状線山手トンネル、西新宿ジャンクション - 中野長者橋ランプの間で行われた「防災施設点検」を報道公開した。

この日、23時過ぎに中野長者町近くの関係者用ハッチから地下へ案内された。山手トンネル本線の外回りはすでに閉鎖されていて、前述の点検区間約2kmを、西新宿ジャンクション側から点検していくという。

「有事のさいに『いつでも使える』ということを確認するためのチェックで、故障の点検ではありません」と話すのは西東京管理局保全設計第二グループ統括マネージャー・相川耕治氏。

閉鎖した本線道を作業員一団が徒歩ペースで進む。今回は、水噴霧設備(スプリンクラー)の放水、消火設備・非常電話、ラジオなどの情報伝達設備などの点検が行われた。その作業の中でも、「水噴霧設備放水点検」は、有事のさい以外では見ることができない貴重なシーンだ。

水噴霧設備は、事故が起きたさいに管制室から遠隔操作で水が放出される仕組みだが、今回は、スプリンクラーを路上脇のコックで手動作動させる。

ピーッという笛の合図で、スプリンクラーから豪快に水がまかれると、雨合羽を着用した2人の点検員が、ノズルから出る水の量と噴霧エリアをびしょ濡れになりながら目視で確認。「OK」のサインを出すと再び笛が鳴り水が止まる。約30秒の出来事だ。

1平方mに6リットル/分の割合で水が放出されるこのスプリンクラー。点検員は同区間を約30の区間に分けて点検しながら進むことになるから、そのどしゃぶりの大雨を約30秒間×30回も打たれることになる。

すべての首都高でこのような点検が、消防法に従いながら半年に一度のペースで行われているという。「首都高では今後、このように道路を閉鎖して行う防災点検を少しずつ減らしていきつつ、安全・事故防止対策へさらに取り組んでいくつもりです」と相川氏は話す。

ちなみに、このスプリンクラーの水、上水道からの水だというが、首都高が蓄える貯水のため「『飲めますか?』と聞かれたら…、飲めません」と同氏。緊急時の飲料水確保については首都高側では公表していない。放水後は雨水と同様、下水となって流れていく。

《レスポンス編集部》

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