ヤマダ電機とマツダレンタカー異色のコラボの理由

自動車 ビジネス 企業動向
ヤマダ電機とマツダレンタカー異色のコラボの理由
  • ヤマダ電機とマツダレンタカー異色のコラボの理由

レンタカー専業のマツダレンタカー(広島市)が、なぜ家電量販店のヤマダ電機(群馬県前橋市)と歩調をあわせることになったのか。異色のコラボにはワケがありそうだ。

16日設立されたヤマダオートジャパン(群馬県前橋市)は、ヤマダ電機が70%(資本金5000万円)を出資する。車買取事業でフランチャイズチェーンの全国展開をする会社で、ヤマダ電機の店舗ネットワークを活用する。家電店の一角に車買取のコーナーができる可能性があるのだ。

車買取業のノウハウは、茨城県地元密着で展開するジャンプジャパン(茨城県那珂市)が提供することになりそうだ。全国展開するにあたってヤマダオートの狙いは、ヤマダ電機の集客力をバックに全国に散らばる独立系買取業者を集約し、車買取の第三勢力を作る目論見だ。

では、マツダレンタカーは何を狙っているのか。「車買取の実績はないのでそこに参加することはありませんが、ヤマダオートジャパンの店舗の一角にレンタカーの受付を入れていただきたいと思っております」(総括グループ広報担当)。

ヤマダオートは車買取専業に止まるのではなく、最終的には総合的な車のワンストップサービスを目指す。レンタカー事業もその一つとして取り上げられるわけで、近い将来ヤマダ電機の店舗の、さらにヤマダオートの中にオレンジ色のマツダレンタカーの看板が掲げられることも考えられる。

「当社も全国360店を展開していますが、窓口を一気に増やすには自力展開よりも、こうした連携をするほうが効率的。ヤマダ電機さんの集客力もさることながら、毎週のようにチラシを配布する販売促進力にも期待しています」(同上)

ヤマダ電機を筆頭に、ジャンプジャパンが15%、マツダレンタカー、USEN、家電取付事業を行うクライムエンタテーメント(福岡県大野城市)がそれぞれ5%出資する。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集