多重事故を起こしたトラック、タコグラフ用紙をセットせず

自動車 社会 社会

5日に兵庫県神戸市内で発生し、3人が死傷した大型トラック関係の事故について、兵庫県警は9日、事故を起こしたトラックが運行状況を記録していなかったことを明らかにした。記録計に用紙がセットされていなかったという。会社が過重な労働状態を隠蔽していた可能性も高い。

兵庫県警・交通捜査課によると、問題の事故は5日の午前9時ごろ発生した。神戸市兵庫区上祇園町付近の国道428号を走行していた大型トラックが、前方の赤信号に従って減速していた乗用車と軽乗用車に相次いで追突した。

軽乗用車は大破炎上し、乗っていた男女2人が死亡。乗用車を運転していた女性も軽傷を負っており、警察はトラックを運転していた42歳の男を自動車運転過失致死傷容疑で逮捕している。

事故は男の漫然運転で発生した可能性が高く、警察では車両に備え付けられている運行記録計(タコグラフ)から時効当時の速度や走行時間を把握しようとしたが、装置そのものは設置されていたものの、記録するための用紙(チャート)が装置内にセットされておらず、記録がなされていなかった。

警察では過重な労働状態を隠蔽するため、逮捕された男が勤務する三重県桑名市内の運送会社が故意に記録紙をセットしていなかった可能性も高いと判断。関係者から事情を聞くとともに、この会社が保有する他の車両の状況についても調べを進める方針だ。
《石田真一》

編集部おすすめのニュース

特集