アイシン精機、社員食堂の廃油からバイオ燃料を精製

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アイシン精機は、環境負荷を低減するための新たな取り組みとして、愛知県内の拠点の社員食堂で天ぷらなどに使用された食用油を回収、バイオディーゼル燃料に精製し、8日から社用通勤バスのバイオディーゼル100%燃料(B100)として活用を開始したと発表した。

B100を使用したバスは当初、本社と知立駅などを結ぶ路線での運行を予定しており、順次愛知県内の事業所と公共交通機関とを結ぶ路線に拡大していく。民間企業による再生バイオディーゼル100%燃料を使用したバスの運行としては、愛知県内では初めて。

バイオディーゼル燃料によるバス運行は、従業員の通勤による環境負荷を低減するとともに、従業員一人ひとりの環境意識を啓発するのが狙い。計画は2年前からスタートし、実証試験を継続的に行い、走行性能の確認を完了したため、運行開始した。食用油の回収は新三商事、バスの運行は碧南運送、給油は光南工業と、アイシングループの企業が行う。

現在同社の県内の各事業所の食堂では、年間およそ2万リットルの食用油が使用されているが、その全量をバイオディーゼル燃料として再利用した場合、約50トンのCO2削減効果が見込める。

将来は運行路線を拡大するとともに、従業員の家庭からの食用油も回収し、燃料化することも計画している。

《レスポンス編集部》

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