日本電産3月期決算…増収増益

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日本電産が発表した2008年3月期の連結決算は、当期純利益が前年同期比3.1%増の411億5600万円と過去最高益となった。

売上高は同17.9%増の7421億2600万円、営業利益も同20.0%増の768億3300万円となり、売上高、営業利益ともに過去最高となった。グループ製品の主要市場のパソコン、液晶テレビ、携帯電話、携帯端末、ゲーム機などIT市場は第1四半期を底に反転し、第3四半期までは好調に推移した。家電や産業用のモータや機器装置類もほぼ同様に推移した。

同社では、昨年度に実施した3件のM&Aに加え、4月に日本サーボをグループ化、連結業績向上に寄与した。さらに好調な精密小型モータの収益性の向上をはかると同時に、前年度停滞していたグループ各社の業績改善に注力し成長の再加速を図ってきた。この結果、精密小型モータ事業を中心に、グループ各社でも過去最高益を更新するなど増収増益となった。

期末に向けて急激なドル安・円高の影響を受けて外貨建債権等の為替評価替差損が発生し、税金等調整前当期純利益は同4.4%減の626億8300万円だった。

2009年3月期連結決算業績見通しは売上高が同7.8%増の8000億円、営業利益が同17.1%増の900億円、税金等調整前当期純利益が同43.6%増の900億円、最終利益が同40.9%増の580億円となる見通し。

《レスポンス編集部》

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