ランクセス、ブラジルのゴムメーカーを買収

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ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスは、ラテンアメリカで最大手のゴムメーカーであるペトロフレックス社の株式の約70%を取得して傘下に収めた。

買収金額は約2億ユーロで、4月1日付で株式の譲渡が完了し、ペトロフレックス社は2008年第2四半期からランクセスグループの連結子会社となった。ランクセスは、近く残りの株式の公開買い付けを行う予定だ。

ペトロフレックス社を買収したのは、ランクセスの製品ポートフォリオを補完し、世界で最も重要な成長市場のひとつであるブラジル、ラテンアメリカ地域でランクセスの市場リーダーとしてのポジションを強化するためとしている。

ペトロフレックス社の新しいCEO(最高経営責任者)には、ランクセスのヨルグ・シュナイダー氏が就任する。シュナイダー氏は、ランクセス・ブラジルで、責任者として数々の部門で職責を経験、現在はゴム薬品ビジネスユニットの上級職を務めている。

ペトロフレックス社の従業員は約1300人で、このうち600人が正社員。売上高は約5億3500万ユーロ。ペトロフレックス社グループはブラジルに3つの生産拠点を持ち、年間総生産能力は約40万トンある。これらの拠点で生産されるゴム製品群は、タイヤ製造向けが主で、生産量の約3分の1は、70カ国以上に輸出されている。

ペトロフレックス社の買収により、ブラジルはランクセスにとって北南米地域で米国に次ぐ規模の市場となる。

《レスポンス編集部》

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