電磁波を吸収---神戸製鋼が高性能鋼板を開発

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神戸製鋼所は、家電製品における機器誤作動などの原因となる各種電子機器からの漏洩電磁波対策として、高導電性によるシールド効果に加え、電磁波そのものを吸収し、漏洩電磁波を低減させる高機能鋼板「コーベデンジシールド」を開発・商品化したと発表した。

コーベデンジシールドを薄型テレビ、HDD、カーナビゲーションシステムなど各種電子機器に使用することで、一般の電気めっき鋼板や塗装鋼板に比し、漏洩電磁波を電力値で4分の1 - 9分の1程度に低減することが可能になると、している。

薄型テレビやHDD、カーナビなどは、高機能・高性能化により機器から発生する妨害波(電磁波)が増加する傾向にある。この妨害波は、テレビ・ラジオ等の受信機や、他の電子機器に障害を与えることがあるため、この妨害波を低減するシールド技術に対するニーズが高まっている。電子機器は電磁波シールド対策に加え、機器内部の温度上昇を抑制するための熱対策も重要課題となっている。

今回開発したコーベデンジシールドは、従来より電磁波シールド対策の主流であった鋼板の導電性向上に加え、新たな観点として鋼板の表面処理により電磁波を吸収させる新技術の研究開発を進めてきた。この結果、耐指紋性鋼板などで長年培った表面処理技術を活かし、特殊な添加剤を適正配合することにより電磁波を吸収・減衰させることに成功し、商品化した。

特に電磁波シールド対策要望の強いAV機器、パソコン周辺機やOA機器用途での採用を想定しており、顧客でのテストを経て今夏から販売する。

《レスポンス編集部》

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