クラレは、10日出荷分からMMA(メタクリル酸メチル)モノマー、MAA(メタクリル酸)の出荷価格を1kg当たり25円値上げすると発表した。
MMAモノマーは光学用途を中心としたPMMA向けの需要が好調で、透明ABS樹脂なども堅調に推移している。エステル、塗料、接着剤などに展開するMAAも需要は堅調で、日本及びアジア地域を中心にタイトな状況が続いている。
一方、ユーティリティーコストの上昇に加え、原油高騰による国産ナフサ価格の上昇により主要原料であるアセトン価格が高値で推移しており、MMAモノマー、MAAの事業収益が国内外向けともに急速に悪化している。同社は安定供給の維持、採算改善のために、値上げするとしている。