新日鐵化学、機能性化学品の生産能力を増強へ

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新日鐵化学は、イオン交換樹脂やMBS樹脂(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)などの原料として使用される機能性化学品の「ジビニルベンゼン(DVB)」の生産能力を増強すると発表した。

DVBは、同社が国内唯一のメーカーとして大分製造所で生産し、供給している高機能性素材だ。ここ数年、旺盛な需要に加え、今後もさらなる需要増が見込まれていることから、安定供給を維持するため、段階的に供給拡大の対応を進める。

今回の生産能力の増強では当初、数10億円規模の投資によるスクラップアンドビルドでの計画を進めてきた。しかし、既存設備を生かした投資と、ハード・ソフト両面からの改良によって、現状の年間生産能力3000トンを最大で1.5倍以上にまで引き上げる技術を確立したことから、デボトルネックによる能力増強を実施する。

既存のインフラを最大限に活用することで、鋼材や建設工事費が高騰する中で、効率的な設備投資を実行できる見込み。

第1ステップとして、反応器をはじめとする主要機器等の更新と、触媒効率の改善を2009年3月までに完了する計画。その後も、需要に応じて段階的に能力増強を進める計画であり、第2ステップ以降も、顧客からの要求にあわせて、タイムリーに増強を実行する予定だ。

《レスポンス編集部》

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