新名神高速 開通…大動脈のネックを解消するバイパス

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わが国高速道路の黎明期を築いた名神高速道路。これのバイパスハイウェイの建設が期待されてきたが、「新名神高速道路」亀山JCT - 草津田上IC間50kmが2月23日15時00分に開通する。

名神は今や東名高速道路とともに日本の大動脈としての位置付けられる一方、いつもニュースになるように、関が原付近における事故多発や冬場の雪害による渋滞や通行止めがネックになってきた。そのため早くから増幅・車線増やバイパスハイウェイが求められてきた。

今回開通した区間は、名古屋と阪神間を結ぶ新名神174kmの内の50km。新名神は仮称として第2名神と呼ばれていたもので、高速自動車国道法および国土開発幹線自動車道建設法では近畿自動車道・名古屋神戸線の路線名で呼ばれる。道路事業者は中日本高速道路と西日本高速道路の2社にまたがる。

開通区間の起点は、名古屋から伊勢湾自動車道と東名阪自動車道を経た、三重県の亀山JCT。そこからほぼ国道1号線に並行するルートで鈴鹿山脈をトンネルで貫き、滋賀県の草津田上ICに至る。

その特長は、名古屋 - 京阪神間の距離と時間短縮にある。例えば、従来東京から大阪に行く場合、名古屋市の北東を回りこむ格好で東名から名神に乗り継ぐルートが一般的だった。それが新名神の開通に伴い、東名豊田JCTから伊勢湾岸道に入り、名古屋市の南部を経て東名阪道を進むルートの選択が可能になった。

両方のルートが交わる東名豊田JCTと名神草津JCTとの間で距離と所要時間を比較してみると、東名+名神経由が約160kmで約100分であるのに対して、伊勢湾岸+東名阪+新名神経由が約126kmで約80分となり、距離にして約34km、時間で約20分の短縮効果となるという。

《浜田拓郎》

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