ペイントの大手デュポン社が発表したところによると、2007年にアメリカ国内で生産された車のカラーは白がトップとなった。過去7年間連続トップの座を守ったシルバーは2位になった。
全体では白が19%、シルバーが18%、黒が16%の順。白は日本やメキシコでもトップとなっているが、ヨーロッパでは黒が圧倒的なトップの座を守っているという。
アメリカで特徴的なのは、ラグジュアリーカーに白の比率が高いこと。ラグジュアリーカーは黒というイメージが強かったが、07年には共に22%で並んだ。
また、白は車だけではなく家具、ファッション、家電製品でも人気となっており、現在のアメリカのトレンドカラーにもなっている。
ブランド別では白の車の比率が高いのはシボレー、フォード。ダッジでは赤が目立ち、BMW、キャデラック、レクサス、メルセデスベンツでは黒の比率が高い。
ただし、トップの座を白に奪われたものの、過去7年連続でトップだったシルバーの優勢は今後数年続く。シルバーが人気カラーとして登場したのは1990年代で、最初は「ハイテクカラー」と見なされており、徐々に人気が広まった。通りを走る車から明らかに「シルバーが減った」と感じ取るには10年程度かかると考えられている。
不況時には黒が流行ると言われるが、サブプライムローン問題で揺れるアメリカで、白が人気というのは良い傾向?