横転した乗用車に後続の大型トラック突っ込む

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9日早朝、滋賀県栗東市内の名神高速道路下り線で、単独事故を起こして本線上で横転していた乗用車に対し、後ろからきた大型トラックが追突する事故が起きた。乗用車は大破し、乗っていた2人が死傷。救出を行おうとしていた別のクルマの運転者も巻き込まれて重傷を負っている。

滋賀県警・高速隊によると、事故が起きたのは9日の午前6時45分ごろ。栗東市六地蔵付近の名神高速道路の下り線で、単独事故を起こして第1車線(走行車線)上で横転していた乗用車に対し、後ろから走ってきた大型トラックが追突した。

乗用車は大破。運転していた60歳の男性が出血性ショックが原因で事故から約2時間後に死亡。同乗していた56歳の女性も全身強打の重傷を負った。また、横転を目撃して救助活動を行おうとしていた33歳の男性も事故に巻き込まれ、全身打撲の重傷を負っている。警察では大型トラックを運転していた39歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死傷に切り替えている。

現場は片側2車線の緩やかなカーブ。乗用車は中央分離帯のガードレールに衝突した弾みで横転。第1車線まで弾き飛ばされたとみられる。救助を行っていた男性が運転していた軽トラックは路肩に停車しており、衝突痕が見られないことから横転事故とは無関係と判断されている。

調べに対し、トラックを運転していた男は「助手席に飲料のペットボトルを置こうとして、前方をまったく見ていない状態になった」、「目の前にクルマが横転していたことに気づいたときはもう遅かった」などと供述している。

《石田真一》

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