2ドアクーペとハッチバックのパッケージングが融合されたボルボ『C30』の室内は、意外なほど優れた居住性を実現している。後方に行くにつれてルーフが絞り込まれているので、リヤシートの居住性は期待していなかったのだが、実際に座ってみると意外なほど快適なスペースが確保されているのだ。
ボルボ・カーズ・ジャパン マーケット企画部 岡田勝也さんは「C30のキャビンの後方は絞り込まれていますが、リヤシートを多少中央寄りにセットすることで、頭上や肩まわりのスペースはじゅうぶん確保しています。大人でも狭さを感じることはないでしょう」
「また、後席を前方に倒せば150cm近い奥行きがあり、レジャーユースにも十二分に対応できる広いラゲッジスペースを確保しています」と説明する。
確かにこれだけの居住性があれば、大人4人が快適に移動することができそうだ。さらにラゲッジスペースは4名乗車時には、あまり広くはないが、後席を倒せば意外に大きな物でも運ぶことができる実力を持っている。
C30はユニークなスタイルなので、ユーティリティはそれほど期待していなかったのだが、実際は意外に使い勝手のよい、多彩なパッケージングを実現したクルマだ。