トヨタ自動車は23日、東京で渡辺捷昭社長および7人の副社長全員が出席して定例の記者会見を行った。このなかで生産担当の内山田竹志副社長は、新潟中越沖地震による生産停止に関連し、「これからも自信をもってTPS(トヨタ生産方式)を進めて行きたい」と、強調した。
リケンの工場被災によって自動車業界は全面的な操業停止に追い込まれており、在庫を圧縮するTPSの弱点が指摘されている。内山田副社長は「TPSはムダを徹底的に排除してリーン(筋肉質)な生産体系をつくること」としたうえで、「リーンにすれば実は問題のありかが早く分かる」と説明した。
また、問題点が浮き彫りにされやすいことで「操業再開がいつ可能なのかも見えてくる。サプライヤーさんにも分かりやすい生産体系だ」と述べ、TPSに対する疑問を明快に一蹴した。