【新潟県中越沖地震・柏崎ルポ】復旧へ向け急ピッチで作業中だが

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取材班が正門警備室を通じて取材の申し込みをしたところ「午後3時から会見を行う。マスコミ対応はこちらで行う」との情報が得られた。定刻前になると、NHKをはじめテレビや新聞記者が続々と到着。

やがてリケンの社員が現れ、復旧現場を案内してくれることに。メディアはおそろいの作業帽子をかぶせられ、ゾロゾロと案内人の後をついていく。すでに設備の約8割については再配置を完了し、一部では試運転に入っているとのことで、実際にランプがともり、稼働している設備があった。

高木健一郎常務は「23日の生産再開に向けて頑張っているところ。タクト(生産ペース)を落としても生産を再開し、メーカーさんにご迷惑がかからないようにしたい」と現状を説明。

報道陣からは「通常の稼働と比べてどの程度のペースになるのか?」、「23日以降、完成車メーカーの生産は再開されるのか?」と質問が相次いだが、高木常務は「今の段階では“一部”としか申し上げられない」、「仕掛品を仕上げたり、在庫品で品質に問題ないものは出荷するが、生産再開時に何からどう出荷するかは検討中です」と慎重な言い回しに終始。

実際、供給再開の見通しとなった水の量や被災したスタッフの出勤度合い(同社によると、ほとんどの従業員の自宅が被災したという)、精密な治具や検査工具の調達など、不確定要素が多すぎるようだ。

他の社員は「メーカーさんからの応援要員が帰ってしまえば、残った従業員だけで頑張るしかないが、その従業員も被災している状況。いつ、通常操業に戻れるのかは設備だけの問題ではないんです。かといって、応援要員に“もっと残って下さい”と言うわけにもいかないし…」と話していた。

各社からの応援で、設備復旧のペースは「我々が考えていたよりはるかに早い」(リケン社員)が、通常操業に戻るには多くの問題が残っているようだ。
《編集部》

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