【トヨタ プレミオ/アリオン 新型発表】フォーマル or スポーティ

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【トヨタ プレミオ/アリオン 新型発表】フォーマル or スポーティ
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トヨタのファミリーセダン、新型『プレミオ』『アリオン』。『コロナ』『カリーナ』時代から兄弟関係にある両モデルだが、新型は旧型に比べ、両者の差異は格段に大きくなった。

エクステリアを見れば明らかだが、プレミオのほうは威圧感のあるフロントマスクが与えられ、ややフォーマル寄り、アリオンのほうは現在流行しているシャープで薄い吊り目型のヘッドランプが与えられ、スポーティさを強調している。

エクステリアデザインを担当した伊澤和彦氏は、「プレミオはフロントエンドを長く伸ばし、押し出し感を演出しました。アリオンのほうは円弧を描くようなボンネット前端の形状と、立体感のあるランプとグリルを与えることで若々しさを演出しました。プレミオを既存のユーザーの好みに合わせ、アリオンは旧型より少し若い年代のユーザーの取り込みをはかっています」と、デザインの狙いを説明する。

「とくにアリオンのフロントマスクについては、スポーティイメージを演出するための工夫を凝らしました。フロントグリル、バンパー開口部を大きく取り、メッシュを装着しました。メッシュデザインを選んだのは、GTマシンやツーリングカーのイメージを投影するためです」(伊澤氏)

両モデルのアウターパネルで共通部品となっているのはルーフ、ピラー、ドア、リアフェンダーのみで、あとはすべて各車オリジナルとなっている。シルエットはほとんど同じであるにもかかわらず、実物を見ると、外観上の印象は想像以上に異なる。

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《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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